「お前ら兄妹かよ」
「……あ゛?」
ちょっとした嫌味。
…いや、かなりの。
現に秦、不機嫌になってるし。
「兄妹に見えるんだ〜」
「なにに見えてると思ってんだよ?」
「カップルに見えてると思ってたんだけどね〜(笑)」
「「……え?」」
「なんだ〜兄妹に見られてたんだ!」
「……っ」
「自意識過剰ってやつだ!」
「だな!(全然違うけど)」
「認めないでよっ秦!」
ちょっと待てよ。
わかっててやってんの?
カップルに見えてるのわかっててやってんの…?
うそだろ…?
いや違うか。
ただ普通にしてるだけだけど、わかってるんだ。
普通じゃない、事を。
「ひまり、寒くねぇ?」
「えっ?」
「お前、冷え性だし大丈夫か?」
「もうー!あたしの心配ばっかり!」
「気になんだろーが」
「たまには自分の心配もしなさいっ」
「ふっ…“たまに”なんだ?」
ニヤニヤしてる秦。
……うざ。
この一言に尽きる。
なに目の前でイチャイチャしてんの見なきゃなんねーの?
俺への配慮というか遠慮は少しもないわけ?
傷つけと?
もう十分心ズタボロだけど?
「たまに、だよ」
「つか別にたまにだろうが毎日だろうがどっちでもよくね?」
「…皐、はい」
「……チョコ?」
「疲れたときは甘いもの!糖分、糖分!」
傷ついてるのを疲れてるととったらしい、ひまり。
まぁ……いっか。
俺の好きなチョコだし。

