一途な彼女×浮気な彼氏


――ドンッ…




「ちょっ…と!?」











これは噂による壁ドンですか!?

いやいや大学生ですよ、あたしたち。

まぁでも……キュンッてしちゃいますよね。











「なにっ!?」

「……なにじゃねぇし」

「裏やめてよ」

「仕方ねぇじゃん。裏知ってんの女でお前だけだよ?」

「だから、なに」

「っ本当に落とせねぇ女」

「当たり前でしょ」











ギャップにやられるとでも!?

あたしはそこまで乙女じゃないんで。


あたしはそう簡単には落ちません。











「アンタじゃ無理」

「…っ教えろよ」

「なにを?勉強ならアンタあたしより上じゃん」

「ちげぇよ…」

「じゃあなに」

「お前はどうやれば落ちんの?」

「……は?」

「だから、どうやれば落ちんの?」

「なんで教えなきゃいけないの?」

「落とすため」

「別にいいじゃん」

「は?」












そこまでこだわらなくても。

プライドのためにしてるんでしょう?


そう考えてしまうよ。

その度にズキッて胸が痛くなる。

……嫌だなぁ。

あたしはもうとっくにアンタに落ちてるもん。



でも、ここで落ちたらそこら辺の女の子と一緒でしょ?

あたし、それは嫌だから。











「落ちたフリしたあげるよ」

「…フリ?」

「そ。それならアンタのプライドも守れるでしょ?」

「プライド…?」

「だからフリする代わり、あたしに構わないで」












構わないでほしい。

これ以上アンタを好きになりたくない。

アンタに溺れたくない。

もう、嫌だ。

もう心から出ていってほしい。











「ね?いいで…」

「なめてんの?」

「え…?」

「フリですむわけねーじゃん。」

「な、なんで…?」

「しかもなにその交換条件」

「………」

「のむわけねーだろ、そんな条件」

「なんで!フリするんだよ!?」

「そんなの要らない。…落とせばいいじゃん」

「アンタにはっ…無理なのよ!!」

「なんで?」

「あんたこそなんで…こだわるのよ…!」

「それ聞かれたら困るな」

「へ…?」

「落としたいもんは落としたい」

「…っなによ…」

「だって落とせば俺のもんだからね」

「…そう」

「え?…マジで気づかない?」

「…わかった。頑張れば、無理だけど」

「落とすよ、本気で」

「…ハイハイ。」











なんなのよ…。

調子が狂わされる。

あいつはジャイ〇ンかよ!!