一途な彼女×浮気な彼氏


「てかさ、大丈夫なわけ?」

「なにがっ?」

「ひまり体強くねーじゃん」

「だから、秦がフォローしてくれるんだよ!」

「ふぅーん。…あ、俺今日部活行けないんだよね」

「え、どうして!?」

「ひなさんと会う約束してるから。」

「ひなさんと!?マジか、怖いなぁ〜」

「翠は会わねぇじゃねぇかよ」

「だよなっ」










やだ、な……。

あたしお姉ちゃんにまでヤキモチ妬いてる。


嫉妬深すぎだ、あたし。











「ひまり?」

「あっ、ごめんね…」

「それより、呼んでるぞ」

「へ…?」

「ん。」











秦の指先には男の子。

…が、あたしを呼んでるの?

いや顔真っ赤だよ!?

あたし“まだ”保体委員じゃないんだけどなぁ…。

これで保健室の先生いなかったらどうしたらいいの!?











「…まり!ひまり!」

「あっ、行ってくる!」

「おう。あいつらにも言っとくわ。話終わったら」

「うんっ」

「なんかあったらすぐ呼べよ?駆け付けるから」

「うんっ……秦は、王子様だね!」

「……お前、限定のな」

「んっ?」

「なんでもない。早く行きな?」

「うんっ!」










あぁ、ちょっと怖くなって来ちゃったよ。

皐は宇美たちと話に花を咲かせて夢中だし。

やっぱり……好きだなぁとか思う。

あたしに眼中ない姿でも。










「ひまりー?」

「あっ、いってきますっ」

「いってらー」