「まっ、鍋食べよ!シメのうどん!」
「「ラーメン」」
「え!?2人ともラーメン派!?」
「ひなこそうどん派かよ」
「シメはうどんでしょ」
「ラーメンだろ。な?ひまり」
「そうだよっ!ラーメン!」
「シメのラーメン…か。合わなっ!」
「お前なぁ…!」
「まぁどっちも入れちゃおうよ!」
「ナイスアイデア!!」
「わっ…お姉ちゃん〜苦しい〜!」
「ごめん、ごめん」
笑いながら謝るお姉ちゃん。
あたしの姉、ひな。
お姉ちゃんはとってもスタイルが良くて、今は夢を目指して頑張ってる。
その夢はね、“美容師”になること。
小さい時から手先が器用だったし、
あたしもよく髪を結んでもらった。
美容師になるっていう夢が妥当だと思うくらい上手。
でもやっぱり上には上がいるようで。
「あいつさぁ……すんごい上手なの…!あたしなんか…」
「お姉ちゃんも負けてないよ」
「あたしにはぁ…あんなテクニック持ってない…」
「ひなは努力してるから大丈夫だって」
「…なによっ…」
お姉ちゃんはお酒が入ると弱音を吐くしネガティブになる。
でもお姉ちゃんはそう言いながらも瞳は輝いていて。
尊敬してるんだなってすぐわかった。
お姉ちゃんが尊敬する人だもんなぁ…見てみたい。
「ねぇお姉ちゃんっ」
「んん〜?」
「その人見てみたいな…」
「アイツを!?」
「うん……お姉ちゃんが認めてる人だし…」
「マジかぁ!いいけど、あいつ、ひまりに手ぇ出すかも」
「はぁ!?そいつ男かよ!」
「当たり前じゃん〜アイツって言ってたじゃん〜」
「分かりづらいわ!!」
「男の人なんだ…もしかしてお姉ちゃん好きなの?」
「なっ、アイツとかないし!女たらし浮気野郎くそモテ男!女の敵だ!」
……好きなんだ。
お姉ちゃんって分かりやすいよねぇ。
好きな人のことになると悪口しか言わない。
まぁ最後は“モテ男”って褒めてたけど。
「名前は?」
「サツキ」
「さ、皐!?」
「ん。ひまりの彼氏くんじゃないかんね。アイツ歴とした大学生だから」
「だからさぁひまりは彼氏のことで泣いてんでしょ?」
「…うっ」
「思ったわけ!サツキって名前にろくなやつはいないね!」
「……うぅ…」
「あんなくそ浮気野郎。」
「…ううう…」
「ドンピシャ過ぎんだろ」
「ドンピシャ?なにが?」
「ひまりの彼氏も浮気野郎だし」
「うそ!こんな可愛い子がいながら浮気!?」
「……可愛くない…」
「なめてんじゃないの、ソイツ。絞めときな、秦」
「…やれたらしてる」
「へぇ〜。今度連れてきなよ、ひまり〜」
「え゛っ!?」
それは完璧ヤバイのでは!?
お姉ちゃんのオーラには殺気しか見えないんですが…。

