一途な彼女×浮気な彼氏


「アイツ、恋出来んの!?」

「出来んじゃねーの?翠で彼女いんだし」

「お前それ、失礼だろ。お前とはキャラが違うモテ部類なんだよ」

「……ナルシストか」









哀れんだ感じ言うと隣でギャアギャアいう翠。


うるせーよ。

わかってるし。

翠はチャラ男部類だろ。

……秦は、紳士だし。








「てかあの腹黒ドSが恋ねぇ〜」

「お前もだろ」

「ならお前もだ」

「……秦もな」

「似た者同士だからな〜なんだかんだで俺ら」

「変なトコまでになくていい」

「同感〜」

「つか、お前いつまでいんだよ」

「は?今日泊まるし」

「はぁ!?」

「おばさんは“あら翠くんっ♪皐なら彼女とチョメってるわ♪”って言って“泊まっていいわよ”って」

「…はぁ…」

「相変わらずハツラツだな」









ククッと笑う翠。

母さん……はぁ。

チョメってるってなんだよ。

“チョメ”なんかしてねーよ。

チョメのチの字もできてねーわ。











「んで、泊まってくと?」

「そ〜♪俺、おばさん好きだし」

「…お前が言うとキモい」

「お前何気傷つくんですけど」

「…てか宇美と居なくていいわけ?」

「あーうん。たまに会わないとき会った方があっちから求めて来るし」

「お前、考えがエロに繋がってんぞ」

「当たり前だろ。全てはチョメにしか繋がんないようにしてるし」

「…セックスしか考えてねーじゃん」

「だって一番、素直になれるのはベッドの上じゃん」

「言葉、だろ。」

「お前が紳士とか鳥肌立つわ。つか秦とキャラが被るから」

「お前なぁ…!」

「まぁいいじゃん?俺は、体派なんで」

「エロだけだわ」









俺も、昔はこんなんだったのに。


てきとーなやつだったのに。

遊びまくって、でもひまりには知られないように女に口止めして。


忙しい生活してたな。

今は口止め何かしねーけど。

むしろ言えって言ってるし。