「ほら、ひながうるさいからひまり暗くなってんじゃん」
「え、ごめんね…。」
「ううんっ全然違うよ!」
「なに嘘ついてんの、ヘタレ」
「ヘタレは言わないでくれ」
「ばーか。いい加減告れば?」
「…いえねーから」
なにやら2人でナイショ話。
もしかしてもう……付き合ってる、とか?
なんかさっきからものすごーく邪魔じゃない?
でも居たいんだもん。
仕方ない。…お姉ちゃんの彼氏だとしても。
「ごちそうさまっ!」
「もういいの?」
「うん、お腹いっぱい」
「そっか。」
「じゃあココア作ってくるね!」
「……ひまり?」
これは、逃げだ。
でも嫌なんだもん。
2人が仲良しなとこなんて見慣れてきたはずなのに。
それでもこんなにモヤモヤする。
「もう…わかんないよっ…」
「なにが?宿題?」
「っ、秦!?」
「そんなびっくりしなくてもよくない?」
「な、んで?」
「ココア飲むなら俺の作ったやつだろ?」
「……秦…」
「ん?」
「すんごい美味しいココア作ってね」
「……おう?」
「お姉ちゃん、幸せになれるね」
「ひなが?結婚でもすんの?」
「またまた〜はぐらかしちゃって」
「……は?」
そんなに知られたくない?
あたしなのに?
協力だってするよ?
……あ、付き合ってるからもう要らないのか。
お姉ちゃんと付き合えちゃったらあたしなんか要らないよね?
あたしなんか邪魔でしかなくなる?
もうココアだって作ってくれない?
――もう泣いても慰めてくれないの?
「ごめんっ…部屋いくね!」
「ひまりっ!?」
どうしてこんなに涙が出るの。
どうして…こんなにモヤモヤするの?
あたしってばわがまま過ぎるよ。

