一途な彼女×浮気な彼氏


「もうっ!!変態バカ…はげちゃえっ…!!」









なぜか涙が零れる。

……皐が好きなはずなのに。

あたしってば惚れっぽい?

――ううん、違う。

思い出しちゃっただけ。

“タイキ先生が好きだった”っていう過去を。

あたしってば軽すぎなんじゃないの…っ。

あんな最低なやつ…!

きょ、巨乳とか言っちゃってさ!!









「うー……許さないんだからっ……」






タイキ先生はカッコよくて優しい先生だもん。


あんな巨乳とか言わないはずだもん。

冗談で“好き”とか簡単に言わない人だもん。


――そう思ってたのはあたしだけなの?






もう真っ暗な学校。








「…もう、8時か…」







あたし何時間泣いてたのよ。


…どうしよ、学校しまってるかなぁ。

でも職員室に鍵あるから大丈夫だよね?


でも真っ暗だなぁ……。

今ここは空き教室だから職員室まで…階段登らなきゃじゃん。









「…いやだなぁ…怖いよ…」







もうあたししかいないんじゃ…?


絶対タイキ先生も帰ってるよね。








「もう…ド変態バカ…はげちゃえっ…バカアホ…」

「……それ、俺に言ってんの?」

「ひゃあっ…!?」

「……俺、に言ってんの?」

「なんでいるのっ、帰ればいいじゃんか!!」

「質問を質問で返すな」

「…うっ…だってド変態じゃん!」








やっとの思いで教室を出たらこの有り様。


……もう最悪だ。