一途な彼女×浮気な彼氏


「あーっ!!楽しかったぁ♪」

「…ガキだな、ひまり」

「なっ!違うよっ」

「そうだろ。」








隣で笑ってるひまり。

…どうしたらこの笑顔を独り占めできる?

今日何度そう思っただろう。

明日になったら…いや家に帰ればまた泣くんだろ?

なぁなんでひまりが泣かなくちゃいけねぇんだよ。






――ひまりを1人で泣かしたくない。








「最後は眼鏡やさんだよね?」

「おう。…ひまりは買うのか?」

「うーん…今回はいいや!」

「んじゃ俺は選ばさせて頂くよ」

「うんっ。じゃあ、行こっか!」

「……ん、手。」

「もうっ、はぐれないからもう繋がない!」

「―――っ…」








俺は、彼氏じゃないからひまりと手を繋ぐには理由がいる。


こんなので傷付くなんて俺もヤバイな…。

限界、きてんのかもしんねぇ。

でも、俺は皐とひまりが幸せになる結末にしたいんだ。

何よりも、ひまりが幸せでずっと笑っていられるようにな。








「ひまりー」

「うん?」

「帰り、は?」

「…あっ…その…」







なんだか言いづらそうなひまり。


――あぁ、そういうこと。

俺の勘が外れる日はないだろう。

今日だって。









「さ、つきが…」

「迎えに来んの?」

「う、ん…//」








そう言ってはにかんだように可愛く笑うひまり。



俺じゃこんな顔、出せない。

俺には絶対無理な、可愛い女の子の笑顔。

そんな笑顔を意図も簡単に引き出せる皐が羨ましい。



――皐…お前は、ズルいよ。



俺の方が早く好きになって、側にいたはずなのにさ。


女々しいけど、今の俺はそんなことも考えてしまうみたいだ。