あ、でもやっぱり俺もずれてると思うんだよな。
淫乱とか普通言わねぇし言葉使い悪いけど“可愛い”って思うし。
でも……可愛いし。
「じゃあ大人の勉強する?」
「翠とするわけないじゃん。ぶぅぁーか!」
「…お前今ぶったろ?」
「……は?誰がアンタにぶるわけ?」
「泣いたくせに」
「なっ//!あれは目にゴミが…!」
「あーハイハイ。…くる?宇美」
「行かないし」
わかってる。
宇美は腕を広げておいでと言っても来ないだろう。
甘く名前を呼んでも、微笑んでも来ないだろう。
――俺は1度宇美を拒絶し、傷つけたから。
「…宇美」
「来るな。…あたし部屋で寝る」
「宇美…」
あの時の宇美の顔は忘れない。
――忘れられない。
今にも泣きそうな顔しながらでも儚く笑った。
“ごめん、もうしない”
と言ってるようで。
それ以来俺は、宇美を抱き締めてない。
甘やかすときもただ話を聞くだけだった。
でも幼なじみだからわかるんだ。
宇美は小さいときから俺じゃないやつに抱き締められると泣くから。
宇美が安心する場所は素直になる場所はここなんだ。
俺の腕の中なんだ―………。
――ガチャ…
「ちょっ…//!!」
「わーラッキィ♪生着替え♪」
「出てけっ!バカ!」
「つか…白…」
「色いうな!見るな!出てけー!!」
部屋から追い出された俺。
なんつう…タイミングの悪い。
それよりも…白い肌でモチモチしてそう…。
胸もでかくなってたなー。
…って、首筋にキスマあったけど。
「なぁー」
「なによー」
「お前、彼氏出来たの?」
「出来てないよ?今ターゲット…」
「首筋にキスマあんのに?」
「はっ!?」
「誰と寝たんだよ?」
「なに怒ってるの?」
仕方ねーだろ。
好きなやつの肌にキスマあんだぞ。
俺も触れたことねーのに……。
「でも結構前なんだけどなぁ…」
「へぇー?そいつキスマつけるのうまいな」
「……翠?」
不安げな宇美の声。
――イラつく、そいつ。

