一途な彼女×浮気な彼氏


「俺らの親友も手ぇかかるな」

「…くそくらえってな。3人揃って同じ人が好きってすごくね?」

「三つ子?」

「…似てねぇ」







神様の気まぐれか、イタズラか。

俺らの友情を絆を試しているのか。

恋をとるか友情をとるか。

一体なにを見ていたいのだろうか。

まぁなんにしてもたち悪くね?








「秦さ、奪える?」

「……無理だろ」

「だよなー」

「なんだよ、翠は。さっきからおかしくねぇ?」

「べっつにー表の俺見すぎて裏の俺忘れてんじゃねぇの?」

「あーかも」







結局は俺も秦も奪えない。

――意気地無しか。

なんだろう…友達思い?

違う。こんなの友達思いとは言わない。

ただの意気地無しだ。

この生ぬるい関係が好きで。

暑くも寒くもないこの関係が。

傷つきたくなくて失いたくなくて。

そんな感情が支配してこの関係でいさせる。

この曖昧さがだめなのはわかってる。

――わかってんだよ、宇美。

お前にとやかく言われるとっくのとうにわかってんだよ。

お前だって結局は男じゃねぇんだ。

女なんだよ。力でねじ伏せられんだよ。

…男心なんかわかんねぇだろ?



―――――


「みーくんっあそぼー?」

「うみちゃん、ぼくるすばんしなきゃ」

「じゃあうみもおるすばんする」

「じゃしよっか」







俺たちだって最初の頃は仲良かったんだ。