……覚えてない?何を。



「それってどういう──」

「ほら、ついたぞ」




どういう意味なの?と聞こうとした声は
遮られ、気付けばもう自分の家について
いた。



……まあいいか。すごい知りたいって訳
でも無かったし。



そう思いながら家に入ろうとした時、不
意に雅に声をかけられた。



「麗、知りたいんだったらよく思い出し
て、考えろ」

「え?」

「じゃあな。明日は類だから」



と、雅は最後に爆弾を残して帰っていっ
た。



そ、そうか……。

もう一周したから、また類に戻るのね。



やだな。相変わらずあの人、なに考えて
んだかわからないし。