【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~






ああ、告白かな、と思う。



告白は昔から何度もされてきたから、雰
囲気でわかるようになってしまった。



───高嶺の花、なんてあだ名つけるく
らいなら、私に告白なんてしなければい
いのに。



私が今まで、誰の告白も受け入れていな
い事を、きっと彼も知っている筈なのに




「少し、いいかな……」



私はそれに、心の中でため息をついて、
頷いた。



連れていかれたのは、裏庭だった。



目の前の男の子は確か……佐藤?伊藤?
まあとにかく、そんな名前。



ていうか私からしたら、名前すらちゃん
と覚えていないような男の子だ。相手に
は悪いけど。



もともと人への関心が薄いから、名前も
皆うろ覚え。



春希はさすがに、あの髪色といい、私に
いつも話かけてくることもあって、いつ
の間にか名前がインプットされていたけ
ど。