その後。 「夜までちょっとあるから屯所を案内するよー」 そう言われ、あたしは土方の部屋からでて、沖田に連れまわされていた。 「此処が台所でー、あそこが井戸でー」 次々と屯所の中を説明していく沖田。 あたしはそれをへー、はぁーと軽く流していた。 「日向、覚える気ある?屯所広いから 迷子になっても教えてあげないよ?」 「…別にちゃんと聞いてるし。…多分。」 …はぁ。 あたしは気づかれないように溜息をついた。