一応敬語を使って自己紹介した。
すると、さっきの男が立ち上がって
あたしに近づき、
顎をグイッと掴んで顔を近づけられた。


「!?…何すんだよっ」


顔が近いんだけど!?
恥ずかしいわ!


あたしは男の手を顎から離そうと、
男の腕を引っ張ったが、ビクともしない。


必死にバタバタしているあたしを、
男はじーっと観察してくる。


すると、


「左之さん、まさか男気…!?」


と、平助がものすごい発言をした。すると男は、


「違げぇよっ!…土方さんよぉ、
これはどういう事だ?」


と、土方を見ていった。