ーーーーーーーーーーーーーーーーーー あたしは、拷問部屋を出た。 …人間の考える事なんてよく分からない。 何で死ぬ間際に、しかも自分を騙した女に惚れたなんて言える? 何で、惚れた女に殺されるのが嬉しいと思える? …わかんないや。 人間を殺してこんなにモヤモヤするのは 初めてだ。 …いつか、 あたしにも分かる時が来るのだろうか。 「…報告…行かなきゃな。」 あたしは、古高に接吻され、 血に塗れた唇の端を手の甲で拭い、 土方の部屋へと向かった。