すると、近藤さんが言った。 「女子だからだよ、トシ。帰るあてのない女子をこのままかえせるか?」 「…う…。」 おい、怯むなよ土方ぁ! あたしは、はぁっ…と溜息をついて言った。 「確かに、帰るあては無いですけど… 一人で生きてけるんで大丈夫ですよ…?」 この数年間だって、生き抜いてこれたし。