「皆揃ってどうしたんだい?
それに日向くんのお見舞いをしようと思ったんだが、何処にもいないんだよ」


源さんが聞いた。


…お見舞いに来てくれたんだ…
凄い嬉しいんですけど…


あたしは、だいぶピンピンしてますよ…


冷静に心の中で呟いていると、


「あぁ、私たちも日向くんが何処にもいなかったので、話し合ってたんですよ」


「え!?日向くんが何処にもいない!?早く探さないと…!」


山南さんの言葉に、
病み上がりなのに…と、
近藤さんは慌てだした。


いや…、あなたの腕の中にいますよ←


と言ってあげたいが、言える訳ない。


「いや、近藤さん、
日向は見つかったから大丈夫だ。」


コホンと咳払いをして言ったのは土方だ。


…。


え!?ちょ!!まじで!!??
近藤さんに言うのか!!!???


あたしは今までになく焦った。
だが、今此処で下手に動くと危ない。


あたしは、


言うな!言うんじゃねぇ!
言ったらまじ殺すぞ土方ぁー!!!


と心の中で叫んだ。


が、しかし土方は、
あたしの言いたかった事を
見事に代弁してのけた。



「近藤さん、日向なら…




…あんたの腕の中にいるぞ。」




…ニヤリと笑みを浮かべながら。