「うー…ねむ…」 すると、日向は、 そのまま俺の腕の中でウトウトし始めた。 「はぁ…ったく。」 世話の焼ける奴だ。 俺は日向を持ち上げ、 とりあえず自分の布団へ寝かせた。 熱が上がってきたのか、 苦しそうに呼吸をしている。 案外身体は丈夫な方だと思っていたが… 俺は昨日、斎藤が言っていた事を思い出した。 …水を頭から被ったって言ってたっけか? まさか、それで風邪ひいたのか…? まぁ、理由はどうあれ、 熱が下げないとな… 俺は、薬を飲む水と頭を冷やす布を取りに部屋を出た。