「?」 そんな俺の反応に首を傾げながら、 総司は俺の来た方向へと向かった。 …にしても。 『ワンコは井戸にでも行って 水浴びでもしてくれば。』 そう俺から目線を逸らしながら言った日向。 多分、頬を冷やせって事だろう。 何気に俺の傷を心配してくれた事に キュンとした。 …まぁ、引っ掻いたのは日向本人だけどな。 やべぇ…、今ぜってぇ顔赤い。 「水浴び…してくるか」 俺は引っ掻かれた頬をさすりながら、 井戸へと向かった。