不思議に思いながら部屋に辿り着いたあたしは、襖を閉め、天井に山崎がいないか確認し、服の肩の部分をずらして、痛む部分を見てみると、 「…!?…何これ…」 右肩は黒い刻印で覆われていた。 楔の形が一面に。 こんな事出来るのは… 「…楓月か。」 さっきの術をかけられたのを思い出す。 この刻印はその術のものだろう。