「はぁ!?意味が分か…っ!?」


すると、一瞬、あたしの身体が
金縛りにあったように動かなくなった。


…こいつ、術を使いやがった…っ


しかし、動かなかったのもほんの一瞬だけだった。


すぐに術は解かれた。
しかし。
陰陽師は何か確信したように微笑むと、


「私の名は、楓月といいます。
以後お見知り置きを。
それでは、またいつか。」


そのまま暗闇の中へ消えていった。