「…よしっ」 あたしはニヤニヤしながらささっと着替えて、髪を一つに結い直し、廊下にでた。 部屋と廊下の間は襖一枚だけなので、 そっと歩かないとすぐ人を起こしかねない。 「…。」 道場のあるところまで、かなり距離があるが、あたしは気配を消すのはめっちゃ得意だから余裕でいけるだろう。 あたしは一呼吸して、 道場へと向かった。