優也「あぁ…うちは医療関係で父が病院の院長をしています。」



わ…優也もすごい…。

だから、こんなに優雅なのかな?




瑠奈「蓮は?」




つい、今探していた名前を出す。


と、優也は歯切れ悪く視線をさまよわせた。




優也「…蓮は…その……………………………………………………………… 孤児なんです。」




えっ……?




優也「黒狼に入ってきたときに少し聞いたんです。詳しいことはわかりませんが。」




そうだったんだ…。

いつも笑顔の蓮には似合わなすぎる境遇だった。




瑠奈「ありがとう優也。」




重苦しい空気を、切り上げてお礼を言う。