ほんとは優しい私のオオカミ ①

ランニングって、こんな格好で走るんだっけ。
ボーーっと考えていると、翔がやってきた。



翔「なんだ?お前ら。階段に群がってないではやく下いけ。」



そして、瑠奈の腰を抱きさっさと下に降りていく翔。



瑠奈「ねぇ。翔。今日、走るんじゃないの?」



翔「あぁ。そうだけどどうした?やっぱり行きたくないか?」



瑠奈「ち、違う違う!行きたい!ランニングするんじゃないの?って聞いてるの?」



言った瞬間、少し止まって翔が吹き出した。



翔「おまっ。ランニングって…くくくっ…。」



瑠奈「なんで笑うの?!」



翔「ランニングじゃなくて…くくくっ…」


笑いすぎ…。
ムッとした顔の瑠奈に気づいた翔はなんとか笑い終えると



翔「走りに行くってことは…つまり」