「本日は皆様お集まりいただき誠にありがとうございます。主催の如月舞子です。日頃の感謝を記しましてこのような場を設けさせて頂きました。どうぞ今宵はマスカレード!身分家柄関係なく存分にお楽しみくださいませ」








あの人が空のお母さんだ。






空の母の言葉が終わると拍手が湧きオーケストラがワルツを刻む。






空は主催者の息子という立場なので挨拶周りに行かなければならなかった。






空「瑠奈。ごめんねぇ。はやく終わったらすぐ戻るからね!」







そう言ってはくれたけれど、空の周りを取り囲む人の数を見てみるとたぶん終わりそうにないな。







隼人は早急にどこかに「肉ーー!!!」と奇声をあげ会場内に消え失せた。







残った、私と優也と蓮の3人で食事を食べたりダンスをしたりとても楽しんだけれど、慣れないヒールではしゃいだためか私の足はすぐに悲鳴をあげた。







隠し通そうとする前に感の鋭い2人相手に効くはずもなく、端の方のソファーに座らされ状態を確認させられる。








蓮「あーぁ、瑠奈痛いでしょ。」




蓮が瑠奈の足を優しく撫でる。




優也「とりあえず、救急箱借りてきましたので応急処置しますね」




優也は手早く応急処置をしてくれる。



イケメン2人同時に跪かれるとなんとも言えない気分だ。



瑠奈「あ、ありがとう二人共。そんなに痛くないから平気だよ」