男の子の声も聞かずに1人で走り出す。
その場に残された男の子はひどく寂しそうだった。
この日、私は彼から離れた。
周りの声を気にしていて、彼の言葉に応えてあげられなかった。
その日から、私は待ち合わせの公園には行かなくなった…。
彼が毎日ずっと待ち合わせの公園で待ち続けてくれたことも知らずに…。
映像が校内に移る。
私は彼を避け続けた。
運動も出来て頭も良くて性格も穏やか、そしてなによりも顔が美しかった彼はすぐに校内で人気を得た。
学校の中庭で女の子達から告白されている彼の姿を何度も見かけた。
私はただただその様子を見ているしか無かった。
彼は私の初恋だったんだ………

