そして、また少しずつ映像が切り替わる。





中学生になったばかりの私だ。


待ち合わせ場所の公園に背が私よりももう少し伸びた男の子が立っている。






【瑠奈…おはよう】





声も小学生のときより落ち着きがある。


男の子はいつもと同じ笑顔で挨拶しいつもと同じく手をつなぐ。




対する私は複雑そうな顔。






少し歩いたところで私は立ち止まり言った。




瑠奈「……。ねぇ。そろそろ、一緒に学校行くのやめない?」



【え……?】



瑠奈「…みんな、男の子と一緒に登校してないし。私達学校のみんなから噂されてるの知らない?」



【他のみんなは関係ないよ。僕は瑠奈と一緒がいいな】





そんな直球な言葉に赤面する私達を、近くを通った男子生徒が冷やかす。




『うわ〜〜!カップルじゃん!カップル〜〜〜!』




その言葉を耳にした私はパッと男の子と繋いでいた手を離す。





瑠奈「ほ、ほらね!おかしいんだよ。手を繋いだりするのとか一緒に登校するのとか。やっぱり学校いくの別々にしよ!…じゃっ」



【あっ…瑠奈、待って…】