暗い、暗い、道を歩く。 何処迄 行っても、 どんなに手を伸ばしても。 光は、見えない。 ずっと、他人を羨んで来た。 ずっと、他人を憎んで来た。 理不尽に押し流されながら、 それでも懸命に藻掻いている ――つもりだった。 生きたい気持ちと死にたい気持ちが 混ざり合い、 ずっと、ずっと、 苦しかった。 楽に なりたいと願っていた。 けれど。 死んだら楽に なれるのだろうか。 そんな保証は、何処にも無い。