・・・水と油は、決して混じり合えない。
確かにそうなんだけど、でもさ、知ってる?
この世には、『界面活性剤』ってもんが、立派に存在してるってこと。
これさえあれば、なんと水と油は溶け合っちゃうんだよ。
混じり合えない事なんか、実は無いんだよね。
この世界には水があり、油もあり、界面活性剤もある。
梅干おにぎりだってある。
世知辛い世の中だけど、案外、隠れたところで結構うまい具合にできてるんだ。
界面活性剤が気に入らないなら、アルカリ剤だってあるしね。
だから、大丈夫。
生きていける。
この若い命たちが、未来を信じて生きていけるよ。
信じるに足るものが、救われる手段が、世界にはちゃんと存在しているんだから。
あたしのじー様と、永世おばあ様と、お岩さんのお父さんを繋ぐ絆だった梅干おにぎり。
そのおにぎりが、命と未来を繋ぐために、ここで活躍している。
そうだよ。
じー様も、おばあ様も、おじさんも、みんな未来を信じた人達だ。
過酷な世界を生きながら、最期まで信じ抜いた人達だ。
その彼らが遺したものが、彼らが信じた通り、こうして世界を癒している。
・・・すげーじゃん。
さすがは、あたしのじー様じゃん。
やっぱり・・・大好き。
梅干おにぎりを頬張る子どもたちの姿が、ぼんやりと涙で霞んだ。
腕でグシグシ目を擦っていると、肩にそっと手が置かれる感触がする。
振り向くと門川君が、優しい笑顔であたしを見つめてくれていた。
門川君もきっと、あたしと同じ事を思っているね。
あたしは勢い良く鼻を啜り上げて、ニカッと元気に笑顔を返した。
確かにそうなんだけど、でもさ、知ってる?
この世には、『界面活性剤』ってもんが、立派に存在してるってこと。
これさえあれば、なんと水と油は溶け合っちゃうんだよ。
混じり合えない事なんか、実は無いんだよね。
この世界には水があり、油もあり、界面活性剤もある。
梅干おにぎりだってある。
世知辛い世の中だけど、案外、隠れたところで結構うまい具合にできてるんだ。
界面活性剤が気に入らないなら、アルカリ剤だってあるしね。
だから、大丈夫。
生きていける。
この若い命たちが、未来を信じて生きていけるよ。
信じるに足るものが、救われる手段が、世界にはちゃんと存在しているんだから。
あたしのじー様と、永世おばあ様と、お岩さんのお父さんを繋ぐ絆だった梅干おにぎり。
そのおにぎりが、命と未来を繋ぐために、ここで活躍している。
そうだよ。
じー様も、おばあ様も、おじさんも、みんな未来を信じた人達だ。
過酷な世界を生きながら、最期まで信じ抜いた人達だ。
その彼らが遺したものが、彼らが信じた通り、こうして世界を癒している。
・・・すげーじゃん。
さすがは、あたしのじー様じゃん。
やっぱり・・・大好き。
梅干おにぎりを頬張る子どもたちの姿が、ぼんやりと涙で霞んだ。
腕でグシグシ目を擦っていると、肩にそっと手が置かれる感触がする。
振り向くと門川君が、優しい笑顔であたしを見つめてくれていた。
門川君もきっと、あたしと同じ事を思っているね。
あたしは勢い良く鼻を啜り上げて、ニカッと元気に笑顔を返した。


