《えー、私はたった今、あの人気校の「白桜学院」に来ています!

ご覧下さい、学院の文化祭は大盛況です!!

今入った情報によりますと、15分後に特待クラスのプログラムが発表されるとの事です!!


それでは私、学院の体育館へ突入しようと思います!!》



テレビクルー達は、人混みの中白桜学院へ向かっていった。


白桜学院の特待生“白特7”を撮る為に。



~白桜学院·体育館~



「フッ、ハァッ!!」


舞台では、金色の長い髪の男子が音楽を背に剣を振り回して演技をしていた。



男子が剣を振る動きに合わせて、壁に映るCGのモンスター達が斬られては消えていく。



画面が次のモンスターを映した所で、男子は構えを変えて右手を出す。



「ブリザード!!」


男子の叫びと同時に画面のモンスター達は、冷気で凍りついた。



「姫……、

どうかご無事で……!!」



男子は消えた画面を背に、セリフを言って舞台から引いた。



男子の退場で、舞台の照明は暗転する。