あきらめるのはまだ早い……？


でも、２人はもう付き合い始めちゃったんだよ……？



「あの２人は上手くいかないと思ってる。俺は綾美と付き合う自信がある」


「金子君……？」



負け惜しみ……かとも思ったけれど、そんな風には見えなかった。


自信満々な顔で、言い切った金子君。


もしかして、そう確信できるような何かを彼は知っているとか……？



「だから、２学期始まったら、今まで通り翔平に接するんだよ？わかった？」


「……ハイ」


「希望は捨てちゃダメだよ？常に笑顔でね。笑顔は人をハッピーにさせるから」



金子君はそう言って笑った。



涼子ちゃん……。


この人、すごくすごくいい人だよ……っ！