「患者で対応が変わるような琴羽なのか?」

「ううんっ…」


違う。

それだけは絶対に違う。


……そう、信じたい。

でもまだ知らない自分。


自信が、ない───


……だけど私は……。


「出来れば……心を通わせたい。もっと患者さんの想いに寄り添いたい……」


そんな看護をしたい。

それが私の理想の看護だから……。


やっと絞り出した私の答えに、いとも簡単に祐樹は言った。


「じゃあ、信じてあげればいいんじゃないか?」


…………え?