*** 「わぁぁぁっ……!!!!」 胸の中に秘めておくなんて無理で、部屋へ入ってからも涙が止まらなかった。 「あったま来る!何そいつ!こんど樟大附の奴に会ったら文句言ってやる!」 怒りを前面に出した希美の横で、真理は黙って私のことをずっと抱きしめていてくれた。 「もう忘れちゃいな。笑顔じゃない琴羽なんて、琴羽じゃないから……」 忘れられたら…… どんなにいいんだろう。 私は真理の胸の中で、そのまま眠りについてしまった。