唇が、覚えてるから


「結局同じ部屋にいたら、ソファもベッドも関係ないんだよ?」


ギュッと目を瞑っていると、すぐ真横から祐樹の声。

ビクッとして目を開けると、祐樹がソファの前でしゃがんでいた。


「一緒に、寝よ?」


………ッ。


そのまま手を引かれ、誘導されるがままベッドの上にあおむけの状態で寝転ぶ。


「抑えようとがんばってたのに、理性壊すスイッチ押したの琴羽だからな」


その上に、跨る祐樹。


「……っ……」


……好きだから……大丈夫……。


まだ心の準備はできてないけど。

祐樹となら、本望だもんっ!


こんなことならもっと雑誌で研究しておくんだった。

友達の初体験の話もちゃんと聞いておくんだった。

そんな後悔を抱きながらキツク目を閉じた。