執務室を出ると成介が英語で電話している。 さやかのところの秘書か。 上がることを身振りで知らせた。 成介がそれをじっと見ている。 涼はちょっとまた違和感を覚えたが、部屋を出る。 梅雨が始まって湿気が多く、べたつく。 そうだ。 交渉の後、ホテルの庭園で蛍を恋人の春香と見てもいい。 涼は口元を少し緩めると車に乗り込んだ。