「くっ、くくくくっ、栗沢さ……っ」 しばらくして、大泣きしながら三枝がやって来た。 なんともまぁ、ひどい格好だ。 帽子とウィッグはどうした。 いつのまにか地毛に戻っているぞ。 なぜ素足なんだ。 靴はどこに置いてきたんだ。 「早く来い」 僕が言うと、三枝は嗚咽を漏らしながらこちらに足早に向かってくる。 が。 「あ」 最後の仕掛けのお化け。 微妙にタイミングを外しやがった。