インストール・ハニー


「なんだぁ、佐山さんてあんな感じなんだ。チョー楽しかった」

 一海が皿を運びながら言う。店内に人は居ない。今日は暇だなちょっと。観光地だから人出はそれなりだけど。こんな日もある。

「だよねー。イメージ変わった」

「佐山さんが海苔巻きで青葉がおいなりだったら、あたしなに持って行こう」

 さっきのお昼ご飯の話だ。実行するのかな? あたしはりきって作るけど。

「一海は……サンドイッチ、とか?」

「炭水化物取りすぎじゃーん」

 アハハ。あたし達の笑い声が店内に響いた。「なんか楽しそうにしてんなー」と厨房から一海のお兄さんが顔を出す。

 今日、楓も居たらもっと楽しかっただろうな。佐山さんにも紹介できたのに。残念。帰ったら、今日の話をしよう。アイスティーいれてあげよう。

 今日のシフトは17時まで。帰宅して、夕食を食べてから部屋に行き、1時間課題をやってから、楓を呼び出した。

 今日、帰りにみたらし団子買ってきたから、それを一緒に食べよう。