結局、悠生が口を開いたのは学校についてからだった。 『里桜、昨日の場所に行け』 上靴をはきながら 「どうして?」 と聞く私の質問に答えずにただ、それだけを言う。 「分かった……」 しぶしぶ頷いた私。 向かおうと歩き出すと 『里桜』 呼び止められた。