恋する季節 *- confession of love -*



そして、

「今まで、大和にちゃんと気持ちを伝えられなかったのは、タイミングとかの問題じゃなくて、私の勇気不足だったんだと思う」

やけにしっかりとした声で、そんな事を言う。

「告白してくれて一ヶ月も経つのに、その間ずっと大和に片思いの延長みたいな想いさせたままここまできちゃって……そういうのって、周りから見ても……浅海さんとかから見てもイライラしたんだと思うの。
大和にも、大和を好きな人たちにもすごく悪い態度だったし……彼女失格だった」

恋愛に慣れてないからとかハッキリ言うのが苦手だからとか……そんな言い訳は告白を受け入れた時点でもう終わらせなくちゃいけなかったのに。
きちんと気持ちをさらけ出して、向き合わなくちゃダメだったのに。

ハッキリとした口調でそういう美琴の瞳には、強い意志がこもっているように見えて、彩乃は何も言わずに見つめていた。

大学に入学してから三年。ずっと隣にいたけれど、美琴は気も強いほうじゃないし、お人よしで優柔不断な面もあるから、自分から強く意見する事は今までなかった。
告白の返事ですら、きっぱり断る事ができない子だったのに……と、彩乃は驚く。