生半可、二年弱もかけて友達になってしまったからこそ、美琴は情も移り断りにくかったに違いない。
断るのは可哀想だから。美琴はその程度の気持ちで自分の告白を受け入れたのだろう。
知り合ってすぐに告白していたらきっと答えは違っていた。……断られていた。
友達になってから告白したから断られなかっただけだ。
美琴が懸念した通りそんな風に思っている大和は、彩乃の言ったいつものからかい半分の言葉を否定する事ができなかったのだ。
「ひ、ひくわけないじゃない……っ」
黙ってしまった大和に、美琴がそんな風にフォローしたが、大和は何も答えずにただ困り顔で微笑んでいた。
そんな大和を見て、美琴は今がチャンスかもしれないとハっとする。
大和がさっき言葉につまったのは、自分がきちんと気持ちを伝えていないからだという事は分かっていた。
大和はきっと、まだ半分片思いのつもりでいる。
それを美琴も分かっているから、早く気持ちを伝えなくちゃ……!そう焦って空回りばかりしているのだ。



