「美琴と付き合ってるんだから、告白断るのは当たり前だろ? それに、やんわり断って諦めつかなくさせるよりよっぽどいいし、あれは俺の優しさだ」
「物は言いようねー。黒崎の本心からの優しさなんて美琴にしか向いてないくせに。
っていうか、今後一切こういうの受け取らないでよ。渡そうとしてくるヤツがいたら直接言えない程度の気持ちは迷惑だって言って」
きっぱりと言い切る彩乃に、大和ははいはいと返事をしながら苦笑いをもらす。
「おまえ、毎年ミスコンに選ばれるくらいキレイだっつってモテんのに性格が強烈すぎるから彼氏ができねぇんだよ。もっとオブラートに包んで物言えねぇと男にひかれる一方で先が暗いんじゃねぇ?」
「彼氏は面倒だから、今は休んでみてるだけよ。作ろうとすればすぐ作れるしね。
黒崎こそ、愛情表現が強烈すぎると美琴にドン引かれて先が暗いんじゃない?」
「そ……っ」
そんな事ねぇ!
そう言いたかった大和の声は、最初の一言のみで終わる。
美琴に告白して受け入れてはもらったものの、曖昧な返事しかもらえていない状態で、そんな事ねぇ!とは言い切れなかったのだ。



