それに美菜子、初めて湊くんのこと『久遠くん』って呼んだ。 いつもは、みゅうくんだったから。 それは、あたしの彼氏の久遠湊として…よろしくってことなのかな…。 美菜子だって教室入りづらいのに、1人で戻るんだ。 美菜子は…強いな…っ。 あたしもそんな風になれたらいいのに。 そしたら、湊くんに迷惑かけることなんて…。 「蘭…」 「………っぁ…」 不意に湊くんの手が頭に優しく乗って、教室で堪えていた涙が一気に溢れ出した。 悔しいよ。 苦しいよ。 寂しいよ……っ。 何で、あたしたちが…っ。