「椿さん!」 「ん?何、伊吹さん」 それからというもの、最近、伊吹は椿の所によく来るようになった。 「剣術、教えてくれませんか?」 「……私が?」 「はい。いつか椿さんに勝ちたいので」 伊吹は無邪気な笑顔を見せた。 …多分、椿と同い年ぐらいであろう。 椿と伊吹は、だんだんと打ち解けてきていた。 「いいよ。じゃあ…今日の昼にやろう」 「はい!」 伊吹はまた、ありがとうございましたと言って去って行く。 「……」 本当に、悪い人なのだろうか…。