目だけのぞかせたあたしに、理人の呆れ顔。 「翔平も調子悪いとか言って部屋で寝てる」 「………」 翔平も食べに降りてないんだ。 きっと、どうしたらいいのか困ってるんだ。 お母さんには…悪いことしたな。 「はいこれ」 理人がそう言って目の前に差し出すのはあたしの鞄。 あ…… あのまま学校から駆けだしてきたから置いてきちゃったんだ。