「あ、ここに本物の小姑がいた。美桜だって、出来れば彩乃みたいのは彼女になってほしくないでしょ?」 「……どう…かな……」 それは彩乃ちゃんに限らずだから。 きっと、誰が彼女になったって嫌でたまらない。 「翔平が彩乃の本性に気づけばいいのに!」 莉子はそう言うけど。 体育館で見た彩乃ちゃんの姿からは、本当に翔平が好きだと伝わってきた。 彩乃ちゃんが翔平に本気だと分かれば分かるほど。 …――怖いんだ。