「うーん―…」 翔平は夢から覚めかけたけど、すぐにまた眠る。 ホッ……。 「結婚式には呼んでくれよな」 「…っ。ていうか、親族だから!」 「あ、そうだった、あはっ」 『――今度は譲らない』 あれは、翔平への完全な挑発だったんだね。 今頃ようやく分かって、一人クスッと笑った。