「お願いが、あるの……」 「ん、なに?」 翔平が耳を傾ける。 「……勇気を…ちょうだい」 あたしをもう一度、母の所へ向かわせる勇気を…… 翔平は柔らかく微笑み、理人は両手を広げる。 「…んなモン、いくらでもやる」 「お安い御用」 2人は順番に、あたしをギュッと抱き締めてくれた。 こんなに互いに想い合える兄弟を持てて あたしは本当に 幸せ――…