葵ちゃんに会って、また一つ確かになったあたしの想い。
……どうしても、伝えたくて。
翔平と理人が顔を見合わせて微笑む。
「やっと言ったか」
「遅せーし。搭乗ゲートくぐった後だったらマジどうしようかと思ったぜ」
いつもの……2人の笑顔。
「えっ……」
さっきまでの真顔は…?
「"このまま帰れない"美桜ならそう言うのは分かってたよ。なぁ?」
「ああ」
サラッと言う理人に、当然のように頷く翔平。
「なっ……」
お見通しだったってわけ!?
張りつめていたものがプツッと切れた。
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