「これだけは知っておいてほしい。手放した瞬間、翔平の親も美桜の親も、お前たちの幸せを祈っていたということを」
あたしの……幸せ。
「極限の状態でも、親としての愛だけは忘れなかった。
――それは、理人にも共通してる……」
込み上げてくるものが、鼻の奥を刺激する。
「お前たちは、愛されて、ここへ集まった3人なんだ……」
「うぅっ……」
声を漏らしたのは理人だった。
三つ子になったあたし達は、似ているところも、共通するものも何もなかった。
でも、
たった一つだけ、あった。
どうしても欲しかった、あたし達の共通点。
――産みの親からの、愛……



