「その瞬間に、翔平は生まれ変わったんだと彼女は言っていた。 翔平の名前は、教会の前で付けたそうだ。 人は誰でも平等に幸せになる権利がある、自分の思うままに自由に羽ばたいてほしい… 名前には、そういう願いが込められているそうだ。 彼女は、母だと名乗ることは望んでないが… ……翔平の成長をとても喜んでいるよ…」 翔平は、静かに涙を流していた。 『――くだらない』 他人の涙の再会に、おそらくそう感じていた翔平でさえ、母親の想いに寄り添って涙を流している……